次回予定は・・・1月24日【念仏行脚<京都>:太秦西光寺~西山浄土宗総本山光明寺】
・12月7日(日)【別時念仏会(一つ火法要) 於:真光寺】
本日は、神戸市兵庫区にございます『時宗 真光寺』にて、別時念仏会が勤修され、私も兵庫教区内寺院住職として参加させていただきました。
別時念仏会とは、祖師の命日・彼岸・盂蘭盆会などに当たって一定の期間を定めて念仏三昧に専念する修行のことです。
特に、時宗総本山の別時念仏会「一つ火法要」は、神秘的であるがゆえに、地域にもよく知られ歳末の行事として町の人々のみならず、全国からお参りがある一年の中でも最も重要な法要となっております。
この時宗別時念仏会「一つ火法要」の大きな特徴は、平素とは違い御本尊を歴代上人直筆の「名号『南無阿弥陀仏』」で覆い隠してしまい、一番手前に現在のお上人(現74代)の名号を吊るし、それを本尊とすることです。
またその脇には熊野権現絵像(宗門護持の神)を掛け、その左横にお上人の座が設けられ、そこを報土つまり極楽浄土とし、そこに至るまでの白い道を我々の住む娑婆(穢土)と極楽浄土を結ぶ白道(びゃくどう)と呼びます。
つまりこの法要は、この現世において、この世から浄土に至るまでの体験をするという法要なのです。
ですから、僧侶だけでなくこの法要には申込いただいた一般の方も本堂内陣に入り、お上人から直接念仏を授けていただきます。
この時宗独特の別時念仏会を勤修している地区は、全国でもそんなにはありません。是非、檀信徒の皆様には、お上人から直接お念仏を授かることの出来る滅多にない機会であることをお伝えしていかねばならないなあ、と今年は強く感じました。
時宗の研究という意味でも、大変重要な機会ですので、興味のある方は、是非ご一報下さい。
・時宗総本山清浄光寺(通称:遊行寺)
 別時念仏会『一つ火法要』
 毎年11月27日
・時宗真光寺(兵庫教区代表)
 別時念仏会『一つ火法要』
 毎年12月07日
(左下写真:真光寺 熊野権現絵像)

・12月3~4日【紀伊田辺~熊野本宮:熊野古道を歩く】

熊野本宮大社正面
本年も時宗立教開宗の地である熊野本宮大社に、熊野古道を通りながらお参りしてきました。
一泊二日の行程(約40㌔)でございましたが、晴天にも恵まれ、また12月にしては温かい気候でとても快適な散策となりました。
再来年あたりに、参加希望者を募ってお参り出来ればと考えておりましたが、この紀伊田辺駅下車「滝尻王子」から熊野本宮の道程は参加者多数の場合、一泊二日で歩くには、登山アマチュアの私にとっては少し無理があるかなと感じました。
但し、アドバイスくらいなら充分可能ですので、もし興味を持たれた方がおられましたら、是非お問い合わせ下さい。
詳しくは、トップページ内にある『熊野古道散策記』もご覧下さい。
・11月19日【空也上人回向 於:六波羅密寺
本日は、我々の宗派の祖師である一遍上人をして「我が先達は空也上人」と言わしめた、念仏聖の元祖とも言うべき空也上人のご回向する為に、京都六波羅蜜寺に参拝させていただきました。
六波羅蜜寺は現在、西国三十三箇所のご開帳期間の為、多数の参拝者が訪れる中での法要となり少し緊張致しましたが、なんとか無事勤修することが出来ました。
我々が今日、お唱えしたお経は『薄(すすき)念仏』という時宗踊念仏の一変種で、主にお盆などの祖霊回向でお勤めするもので、普段はあまり公開されません。
この六波羅蜜寺にも来月から年末まで行なわれる『空也踊踊念仏』というものがあるそうですが、また一味違う一遍上人の踊念仏は、参拝者の方々にはどう映ったのでしょうか。
しかし、我々がいつも踊念仏をお勤めする際に使用する肩から提げた鐘や撞木(鐘を打つ為の道具)を、同じように持つ空也上人像を間近で拝見すると、いつも何気なく持っているこの仏具に、とても歴史を感じることが出来ました。
空也上人がご活躍された平安時代から、現代に至る日本の歴史の中で、この仏具に象徴される日本のすばらしい伝統や文化といったものを、我々も次の世代に正しく受け渡していかねばなりません。そんなことを感じた参拝でございました。

*お参りいただいたYさん。寒い中、参拝ご苦労様でございました。
・10月13日【時宗青年会創立20周年記念大会】

真光寺本堂前にて。
お上人様も下向され、ご賦算をしていただきました。
本日は、秋晴れの中、時宗青年僧約80名により、一遍上人御廟所前(神戸市兵庫区 真光寺)にて奉告法要が行なわれ、地元寺院ですので実行委員として参加して参りました。
今年は時宗の青年会が創設されてから、二十年という節目の年で、その創立を宗祖にご報告する為の特別法要でした。
通常法要では無く、奉告法要ということもあり、また法要出席の僧侶が80名もおり、一般の参加者の方々をお迎えする余裕が無かった為、いつものように今回の法要は日時等をご連絡出来ませんでしたが、それでも何名かの普照院の檀信徒の方が出席しておられました。ご出席、ご苦労様でございました。
一遍上人には、時宗の将来に希望を持っていただいたでしょうか。我々僧侶は、常に自分自身に厳しくあらねばならないことを再確認した一日でした。
・6月10日【比叡山横川四季講堂法要】
本日は、日本浄土教の元祖とも言われる、平安時代にご活躍された天台宗僧侶である恵心僧都源信(942~1017)のお命日の為、天台宗比叡山のご好意により、時宗僧侶による声明を比叡山横川四季講堂(元三大師堂)にて勤修させていただきました。
源信の名著「往生要集」からもうかがえるように、我々浄土門の宗派の源である法然上人より、約100年も前に念仏を民衆にお勧めになった,この源信僧都の活躍があったからこそ、今日のような浄土門念仏の普及があるのです。

往生要集:比叡山中、横川の恵心院僧都の源信が、寛和元年(985年)に、浄土教の観点より、多くの仏教の経典や論書などから、極楽往生に関する重要な文章を集めた仏教書で、1部3巻からなる。
死後に極楽往生するには、一心に仏を想い念仏の行をあげる以外に方法はないと説き、浄土教の基礎を創る。 また、この書物で説かれた厭離穢土、欣求浄土の精神は貴族・庶民らにも普及し、後の文学思想にも大きな影響を与えた。 
・6月4~6日【高野山研修】

〔研修道場〕
昨年は永平寺に研修に参りましたが、今年は真言宗の総本山高野山に研修参拝して参りました。
普段、時宗の僧侶との交流が主になるので、どうしても僧侶として、そして人間としても偏りがちになりますが、一昨年前よりこの『宗派を超えた研修』に参加し、他宗のことを学びながら、大いに勉強させていただいております。
今、僧侶の中でも少しずつ宗派のこだわりにとらわれない考えを持つ方が増えてきていることを実感します。
宗派とは、言い方を変えると『学派』のようなものですから、成仏すれば皆一緒ですし、大日如来も阿弥陀如来も,宗派やお経の違いで怒ったりする訳がありません。
どんな宗派にも共通する悪業は、仏をないがしろにすることです。
まあ、そんなことをあらためて考えさせられた研修でした。
ちなみに下の写真は、真言宗の「守り神」明神様です。正確には高野山の守り神だそうです。
我々時宗も「熊野権現」という神様をお祀りしますので、とても親近感が湧きました。皆様も機会があれば、是非高野山にもお参り下さい。

〔高野山守護明神〕